気になる地域医療支援病院の承認要件とは?
地域医療支援病院と呼ばれる病院は、地域の都道府県知事の承認を受けなければ名乗ることが出来ません。この承認を受けるためには、病院が要件を満たしていることが条件になります。この要件は、地域のかかりつけ医をしっかりと支援できることを目的とするもので、患者さんが症状に合わせた治療を、地域で受けやすくするためのものです。そのため、地域医療支援病院と呼ばれる病院には整った医療設備があり、200床以上の病床を持っていて、救急医療を提供しており、この設備を地域のかかりつけ医などが共同で利用できることが条件になります。そうすることで地域のかかりつけ医でもっと詳しい検査が必要な場合などに、設備の整った地域医療支援病院で高度な医療を受けることが出来ます。
そのために地域医療支援病院の条件に、紹介率が80%以上であることも含まれます。これは逆の場合も同じで、地域医療支援病院での治療後に、自宅近くの地域の医療機関で引き続き完治まで治療を受けられるように紹介してもらえます。引き続き適切な医療が受けられるには、地域の医療従事者の技術向上も不可欠で、そういった医療従事者への研修や教育も地域医療支援病院では行えることが要件となります。そうすることで患者は、医療施設が変わっても一貫した治療を受けられ、安心して自宅に戻ることが出来ます。かかりつけ医に対する支援を目的とすることで、地域医療の確保をすることが地域医療支援病院の趣旨でもあります。