〈3つのメリット〉地域医療支援病院に勤めるということ
近年地域医療の発展の要として、その存在の重要性が高まりつつあるのが地域医療支援病院です。地域医療支援病院とは、1997年の医療法の改正によって設立された医療機関の機能区分です。患者さんにとって身近な地域での医療提供が望ましいという考えのもと、各地域の医療機関と連携を図り、支援を行うという役割を担っています。そんな地域医療支援病院はその他の病院とは異なり、一定以上の水準の病床数や設備環境などが求められています。そのためそこに就職することによって、いくつかのメリットを得ることができます。
1つ目は、充実した設備や医療体制のなかで仕事をすることができるという点です。地域医療支援病院と名乗るためには、診療科や医療設備が充実していることが必須の条件となっています。そのため、地域医療支援病院で働くことができれば、よりたくさんの診療科で経験を積むことができたり、最新鋭の設備の中で看護業務が行えたりなど、看護師として成長する機会を多く得ることができます。2つ目は自身のスキルアップを図りやすいという点です。地域医療支援病院では、地域で働いている医療従事者の教育を支援するという役割をもっています。そのため定期的に勉強会や研修などを開催しているのです。勉強会などを主催する内部にいれば、それだけで自ずと知識量は増えていくことになるでしょう。そして3つ目は福利厚生が整っているという点です。地域医療支援病院は耐規模な病院しか認証されることはありません。規模が大きければ大きいほど、人員を確保・定着させるために、福利厚生が整えられるという傾向があるのです。