必見!地域医療支援病院のあり方の実情
地域医療支援病院とは、地域のかかりつけ医を支援するための体制を整えた病院であると、都道府県知事に認証され病院が名乗ることが出来る病院のことです。また認証されるための要件には、200床以上の病床を持っていることや、救急医療や医療設備が整った病院のことを言います。要件には、それ以外に紹介率や医療従事者への研修や教育を行わなくてはならない条件も含まれます。しかし、実際にすべての要件がきちんと達成されているかといえば、そうでは無い場合もあります。医療従事者への研修や教育も、地域の医療従事者ではなく、自分の病院の医師ばかりが参加するような現状もないとは言えません。
紹介の患者さんへの医療提供が目的の病院ですが、自分の病院に来る外来の患者さんが多く、実際の対応が紹介率に見合っていない場合もあります。地域医療支援病院というだけで、要件を満たし地域医療に貢献できているとは言いがたいです。実際に地域によって必要とされる医療は違います。一律に同じ要件で承認されても、実情がまったく追いついていない病院があってもおかしくはありません。また、地域医療支援病院の要件をみたせない病院が多い地域に、相応の必要な医療の提供が出来ていない場合のフォローも大切です。地域医療支援病院が行える医療の多様性や、それぞれの地域の特性や実態を把握して、当初の主旨の通り、地域のための地域医療支援病院が実働できるように、今後改善される具体的な検討が必要でしょう。